Macの内部構造やOSのつくりなどを研究するのもよいが、やはりプログラマーとしては実際にプログラムを作ってみてこそ、その本質を知ることができると思い、まずは簡単にプログラミングができる Think C からスタートしようと思う。
ちょうど Think C 5.0 がダウンロード可能だったので、Performa 588 にインストールしてみた。
最初は Think C 付属のサンプルプログラムやデモなどをビルドして、ビルドの手順を確認したりしていたが、いろいろと過去の文献を漁っていると本格的にToolboxを使用したプログラミングなどの書籍がまるごとスキャンされてPDF化されているものを発見し、Macintosh Programming におけるイロハが詳細に解説されていたので、自分でも作れるのではないかという希望が持てた。
とは言っても、基本中の基本から入っていきたいと思う。まずは Hello World を表示するだけのプログラム。
ライブラリとして ANSI のライブラリファイルをプロジェクトに追加しなければならないが、無事ビルドすることができアプリケーションとしての実行モジュールを作成することができた。
この test01.app をダブルクリックする。すると標準入出力用のウィンドウが開き下の方に Hello world と表示された。
Mac はUNIXやDOSの様にコンソールとしての標準入出力を持たないので、printf がどうやって実行されるのかと思っていたが、Think C のランタイムに組み込まれたコンソールを利用して printf が実現されていた。
ふーむ、なかなか奥が深いな。先人もMacに標準入出力がなくてどうやって実現したらいいのか悩んだと思うと、なかなか趣深い。