メーカーもサポートを終了して製造も終了しており在庫も全て履け、みんなから忘れ去られたハードウェアで今もなおソフトウェアを開発してリリースしている会社がある。
ファミコン用のカセットを今もなおリリースし続けるその会社は、ファミコンの互換機も販売しておりそのためにソフトウェア開発しているという側面もある。
ただ趣味として古いマックを持っている世界中の人々が、今新たなソフトウェアがリリースされたらどんなにびっくりするだろうか。えっまさか漢字Talk7.5で動作するソフトウェアが今リリースされたの?って不思議な思いと衝撃が世界中に駆け巡るかもしれない。
つい最近も私自身に衝撃が走ったことがあった。Amazon で昔に発売されたMacのプログラミングに関する書籍がないかと思い、検索をしていたらこの「68000とMacintosh Toolbox詳細」という本が出てきた。なんとこの本の発刊は初版が2022年なのである。速攻で購入し中を読んでみるとプログラミングの方法やマックの心臓部であるToolboxの内容が詳細に解説されていた。
人口分布でいうと、もう漢字Talkなんか知らない人のほうが多いし、もともとマック自体もマイナーな文化でさらにその昔の話となると忘れ去られていく文明の歴史のような感じであるが、そのことに固執して生きていくというのは、人類に接触したことがない原住民のような生き方に近いのではないかと思う。